2週間以上不調が続く人に共通する「身体のある変化」とは?
こんにちは、大阪府吹田市、鍼灸治療院HARINO(ハリノ)の米増です。
胃の痛み、身体のだるさ、吐き気、めまい、頭痛、腰痛…
様々な不調で苦しみながらも、病院で検査をしても特に問題の無いものが続いている方が多くいらっしゃいます。
しかもここ最近ずっと続いているという方が多いですね。
実はそんな方に共通して負担のかかっているポイントがあります。
今回はそんなお話です。
もし、あなたが原因不明の痛みや不調でお悩みであれば参考にしてもらえればうれしく思います。
共通している身体の不調とは?
ここ最近、このような不調を訴える方が多くなっています。
特に何をしたわけでもないのに疲れや痛みが取れない。内臓の不調もあり、吐き気やめまいまでしてくる。
と、一か所だけではなく複数の不調が特徴的です。
そんな皆さんに共通していること。
それは、「精神的な疲労感」です。
コロナショックによる自粛が長引き、やっと開けたと思ったら梅雨です。
そして相変わらず連日ニュースでは不安なことばかりが報道されています。
自粛期間中は家族がみんな家にいて普段とは違う状況が長く続いていました。
仕事もやり方も変わり、暇かと思えば急にまた忙しくなったり。
それが、この梅雨時のただでさえ調子が上がらない時期に重なってしまいました。
緊張が続くと神経は興奮状態が続きます。
脳も休まることがなく、また筋肉も緊張したままになります。
自律神経も乱れ、リラックスできなくなり、内臓の働きも弱り、頭皮も硬くなります。
そうすると全身の血流が悪くなり、頭痛やめまい、耳鳴りなどさまざまな不調を引き起こすようになります。
- 胃が痛くなると胃薬を飲んでやり過ごす。
- 頭が痛くなると頭痛薬を飲んでやり過ごす。
- 筋肉が痛くなるとシップを貼ってやり過ごす。
そうして一つ一つに対処しても構いませんが、もしそれでも改善されず、ずっと不調が続いてしまう場合は一度ご自身の精神的な疲労感の有無を確認してみてはいかがでしょうか?
精神疲労を自分で確認する方法
自分で自分自身の精神的な疲労感をチェックする方法はいくつかありますが、3つほど紹介してみます。
どれも簡単なので今すぐできることばかりですので良ければやってみてください。
目を閉じるとまぶたがどれだけ痙攣(けいれん)するか
一つ目は軽く目を閉じた時にまぶたが痙攣するかどうか?です。
ちょっと自分では分かりにくいかもしれませんのでご家族の方にチェックしてもらうか、動画を撮ってみるのもいいかもしれません。
軽く震える程度であれば問題はそこまでありませんが、激しく震えているようであれば要注意です。
精神的な緊張感が続いていると目を開けている時間が長くなり、目を閉じることが困難になってくるため、目を閉じるとまぶたが痙攣してブルブル震えたようになります。
その震え方の強さによって精神的な疲労感が強くなりますので、あまり強く震えてしまう場合はゆっくりとした休息を心掛けてみてください。
みぞおちを押さえるとどれだけ痛いか
みぞおちを押さえた時に痛みがひどい場合も精神的な疲労感が高いと言えます。
胸骨(きょうこつ)という胸の真ん中にある骨には、膻中(だんちゅう)というツボがあります。
この膻中(だんちゅう)は「気の病(やまい)」の時に痛む場所とされています。
この骨を触って少し痛む程度ならまだ大丈夫ですが、刺されたような痛みを感じてしまう場合は要注意です。
うつ病や適応障害など精神的な病を抱えている方の多くはここを少し触れられるだけでも激痛が走ります。
膻中(だんちゅう)の痛みには気を付けてみてください。
手のひらを押さえると痛みが出るか
最後は手のひらを押さえてみて痛みが出ませんか?
押すポイントは手のひらのど真ん中です。労宮(ろうきゅう)というツボがあります。
手のひらの真ん中を押さえてみて痛みが強い場合は精神的な疲労感が強く出ている可能性があります。
東洋医学では左側が「気のエリア」、右側が「血のエリア」とされているため、精神的な疲労感が強い方は左手の労宮(ろうきゅう)が強く痛みやすいです。
精神的疲労感を解消するツボ
精神的な疲労感を取り除いてくれるツボをご紹介します。
ご自身でマッサージしたり、ご家族に押してもらっても効果的ですので、お互いにケアしたりしながら、うまくリラックスできるようにしたいですね。
攅竹(さんちく)・魚腰(ぎょよう)
攅竹(さんちく)と魚腰(ぎょよう)というツボは「まゆ毛」にあります。
まゆ頭にあるのが、攅竹(さんちく)で黒目の真上にあるのが魚腰(ぎょよう)となります。
ただ、このツボたちを意識するより、まゆ毛全体を揉みほぐすようにするほうが分かりやすいと思います。
精神的な疲労感が強い方はまゆ毛を押さえると意外と痛みが強く出たりしています。
まゆ毛をツボを刺激することで脳の緊張を休めることができ、リラックス状態へと移行しやすくなります。
30秒から1分ほど押さえていると徐々に痛みも消えてくると思います。
労宮(ろうきゅう)
もう一つは労宮(ろうきゅう)です。
先ほど手のひらを押さえると痛みが強くなりやすいとお伝えしましたが、ここを揉みほぐすことでも精神的な疲労感は少し解消されます。
労宮(ろうきゅう)も点ではなく、手のひら全体を揉んであげたほうが分かりやすくて効果的だと思います。
左手は特に念入りにマッサージしてあげてみてください。
30秒から1分ほどでOKだと思います。
まとめ
まぶたが震え、胸の真ん中や手のひらを触ると痛みがひどい方は精神的な疲労感が強くなっているかもしれません。
「そんなことないよ。」
「ストレスたまる事なんてしていないよ。」
とおっしゃる方も多いのですが、知らず知らずに出てくるのが精神的な疲労です。
気付いた時にはガクッと落ち込んで突如としてうつ病や、抑うつ状態になってしまうことも珍しくありません。
原因不明の内臓不調や頭痛、めまいなどは精神的な疲労感からくる自律神経の乱れが原因となっていることが多いです。
不調が続くようであれば、鍼灸治療を行うことで身体の不調が改善していくことが大いにあります。
もし不調が続いているようであれば、一度ご相談してみてくださいね。
一緒に治していきましょう。
まだまだ、不調が続きやすい時期ですが、身体的にも精神的にも体調を整えながら乗り越えていきたいですね。
今回は、「2週間以上不調が続く人に共通する「身体のある変化」とは?」についてお伝えしてみました。
それでは、また。
鍼灸治療院HARINO(ハリノ) 米増圭司