自律神経改善において身体と心のケア、どちらが大事?
このコラムはpodcast「薬を飲まずに不安が治まる頓服ラジオ」でお送りしている音声の文字起こし版となっております。
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心身両方へのアプローチの必要性
今日はですね、やっぱり心身ともに両方アプローチが必要だよねという話をしてみたいなと思っております。
僕もですね、自律神経専門の鍼灸院という形で、日々、いろんな方の施術にあたらせていただいているんですけれども、その中でもですね。「体の治療」と「心の治療」どっちが大事なのという話なんですけどね。これ結論両方大事だよねという話を今日はしてみたいなと思います。
うちに来られる方の多くはですね、自律神経の何かしらの問題であったり、精神的な不調を抱えている方が非常に多いんです。パニック障害とか、うつ病とか、適応障害とか、いろんな不調で悩まれている方がたくさん来られます。もちろんその学生の、起立性調節障害とかですね、いろんな方、特にそういうその精神的な疾患はないんだけれども、不定愁訴と呼ばれるような、目眩、吐き気、気持ち悪さ、息苦しさ、そういった、でもなんか「検査をしても特に異常がないよ」というような方が多く来院されるんです。
心の不調は体の不調と密接に連動している
じゃあその精神疾患をお持ちの方であったり、体の不調で特に検査をしても何の異常もない方が、「全て」
心の問題として過ごされて、じゃあ「心の問題だから心のケアだけすればいいのか?」という話になるんですけど、僕が、いろいろ見させていただく中で、その本当に心の問題の人、心の問題だけの方っていうのがゼロです。
やっぱりですね、体と心というのは本当に密接に連動していまして、心に問題が何かしら不調が心に出てたとしても、それは最終的にメンタル的な部分に出ているというだけであって、その人の体が無傷なわけではないということだと思っています。
で、実際にいろいろ触診とかしていくとですね、めちゃくちゃ体悪いんですよね。これはもう例外なく皆さん悪い。そして体が過敏な状態になっていたり、すごい疲れきっていたり、各内臓とかもボロボロになっていたり、筋肉とか、骨格の状態なんかも良くないっていう人が非常に多いです。
息苦しさとかを訴える方でも、もちろん精神的な部分で息苦しくはなるんだけれども、その精神的に負担がかかった時に体が耐えられないような体の状態になってしまっている方、これが非常に多いなと個人的には思っているわけでありまます。
体のケアだけでは解決しない側面も
じゃあですよ。じゃあそういう人たちに、僕は鍼灸師でもありますので、その体の治療だけしっかりやって、じゃあ「体のその元気さえ戻ればメンタルは大丈夫です」というかというと、そうでもなくてですね、本当に体のケアをどれだけやっても、その人の中で何か心配事や不安なことや緊張することが起きるとまたカクンと落ちてしまう方っていうのは結構一定数いらっしゃるわけなんですね。
じゃあこれどっちをやらなきゃいけないかとか、どうしなきゃいけないかというと、やっぱり両方やる必要があります。これはもう僕がいろいろ見てきた中で思うことですね。
ファーストステップとして体のケアを推奨する理由
ただ、どっちからスタートしてもいいのはいいと思うんですけど、体が元気になるとメンタルも元気になります。で、メンタルが元気になると体も元気になるとという、かなりそういう部分があるので、どちらからやってもいいとは思うんですけど、ただちょっとイメージしてみて欲しいんですけど、「体がボロボロな状態で、もう全然疲れきっていて、例えば風とか引いて、もう、ハァハァ言いながら寝込んでいる時に、誰かのいい話って頭に入りますか、あの耳に入りますか」っていう話なんですよね。
その耳に入ったとしても、それを行動に移せるだけの体力がない場合、なかなか難しかったりしますよね。だから僕は、体のケアというものをまずファーストステップでやるといいんじゃないかなっていう風には思っています。
体のケアをして体が元気になると、ちょっとメンタル的にも余裕ができてきます。その余裕ができたメンタリティの状態で、話を聞いたり、カウンセリングをしたり、メンタル的な部分にアプローチをしていくと、より心も軽くなるんで、体の回復力も上がるんですよね。よく寝れるようになったり、ぐっすり寝れるようになったり、で、痛みも取れてくる。
心身の好循環を生み出す
痛みは取れるとまた心の余裕も出てきますよね。じゃあ、もうちょっとこんなことしてみようかな、散歩してみようかな、誰かと話してみようかな、なんかランチでも行ってみようかな、みたいな感じになりますよね。行けたらまた自信がついて元気になってくる。
じゃあ元気になると、よりまた活動的になったり、治療に対する前向きさもどんどん出てきます。そうすることによって体、心、体、心っていう感じがどんどんこの両輪で、回復していってくれると思うんですよね。
なので、体と心、両方必要なんだけど、簡単なのは体のケアから。そしてその体を、自分でセルフケアで頑張っている人も多いんだけど、誰か、周りにいるそのプロの方、体のちゃんと見てくれて、体をちゃんと導いてくれる人にお願いするのがやっぱりいいんじゃないかなと思ったりしております。
これはね、僕が、鍼灸院やっていて、なんか宣伝みたいになっちゃうんですけれども、思うことでありました。
心身一如と意識のケア
東洋医学って本当に、面白いもので、心身一如っていう言葉があるんです。体と心は一元であり、一つであり、一緒なんだよっていう話なんですけども。僕もやっぱり最近その通りだなって思うし。
最終的にはね、最終的には体のケアをスタートにして、メンタル的なケアと、もっとあと意識のケアですね。その人が何考えてんのかとか、この物事とかこの世の中をどう捉えているのかっていうその意識の部分まで変えていけると、この世界っていうのがどんどん変わっていって、その人の人生自身も変わってくれるんじゃないかって僕は思っているので、最近、心理学のその教室とかも始めようと思っていてやってるんですけど。
なかなか奥が深いものであります。
なので、本当にあなたの不調もまだまだ全然できることありますので、諦めずにやっていきましょう。
というわけで、まずは、体のケアから頑張ってみてはいかがでしょうかという話でした。失礼します。




