HSPは頭痛になりやすい?HSPの脳と頭痛の関連性について
HSPという言葉をご存知でしょうか?最近になって注目されてきている用語です。
最近この言葉が使われるようになってきているので、「知ってるよ」とか「私はHSPです。」とおっしゃる方も多いかもしれませんね。
とはいえまだまだマイナーで、知らない方も多いですよね。
そこで今回はHSPとは?HSPと肩こり頭痛がどう関係するのか?についてお伝えできればと思います。
HSPという言葉を初めて聞いた。私はHSPかもしれない。周りにいるあの人はHSPかもしれない。と思う方はぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
HSPとは?
HSPとはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略語で、「ひといちばい繊細な人」という意味の言葉です。英語の頭文字を取ってHSP(エイチ・エス・ピー)と呼びます。
人口の20%、すなわち5人に1人がこのHSP気質であるという報告もあり、HSP気質の方は想像以上に多いことがわかっています。男女差などは無いそうです。
ちなみにHSPとはその方の気質、性質を現わすものでいわば個性であり、病名ではありません。
現在は、HSP気質を持つ子どもさんのことをHSC(Higly Sensitive Child)と言ったり、刺激追求型といって内向的ではなく好奇心が強く、新しいものや珍しいものに興味を持つだけでなく、スリルを楽しむ傾向にあるHSS(High Sensation Seeking)という気質を持ったHSPの方もいるそうです。
ただ今回はすべてをお伝えするとややこしいのでここではHSPのご紹介だけしようと思います。
HSPの特徴とは?
HSPの方の特徴としてその頭文字から『DOES(ダズ)』と呼ばれる4つの特徴を持ち合わせている、というのがあるのでご紹介します。皆さまはいかがでしょうか?
処理の深さ『Depth of processing』
・一つのことから十のことを想像し考えることが出来る。
・物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる。
・お世辞や嘲笑をすぐに見抜いてしまう。
・その場限りの快楽よりも、生き方や哲学的なものごとに興味があり、浅い人間や話しが嫌い。など
刺激を敏感に受け疲れやすい『Overstimulated』
・五感、人の感情や雰囲気の変化に敏感である。
・人混みや大きな音が苦手。
・友人たちと会っていてその時は楽しくても気疲れして後からどっと疲れてしまう。など
人の感情に振り回されやすく、高い共感性を持っている『Emotional reactivity and high Empathy』
・人が怒られていると自分のことのように感じ、傷ついたりしてしまう。
・人のちょっとした仕草や目線などに敏感で、機嫌や思っていることがわかる。
・言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる。など
あらゆる感覚がするどい『Sensitivity to Subtle stimuli』
・機械音や時計の音が気になってしまう。
・強い光やまぶしさなどが苦手
・口臭や体臭、タバコの臭いなどで気分が悪くなる
・第六感がはたらき、よく当たる。など
例は一例で人によって違いはあるようですがこのようなものがあるそうです。
どれか一つだけ当てはまるといった方ではなく、すべての要素を兼ね備えているという方がHSPだと言われています。
この他、絶対的に一人の時間が必要な人、子供のころ親や先生に「繊細」「人見知り」と評価されやすかった人もHSPの可能性が高いと言えるそうです。
HSPの方は恐怖や不安を感じやすい
またHSPの方は脳の中でも恐怖や不安を感じる脳の『扁桃体(へんとうたい)』という場所が活発に働きがちだということもわかっているそうです。
繊細な分、いろんなことに人一倍気付き、反応してしまうので、HSPでない方では何も恐怖と感じないようなことでも恐怖と感じたり、不安に感じてストレスとなってしまうことが多くあります。
扁桃体が活発になると、感情を抑える役割をしている脳の部分も疲労しやすくなります。
暴走を抑える部位が疲れてしまうと感情が制御出来にくくなり、さらに恐怖や不安を感じやすくなるため、非常に疲れやすい状態となってしまいます。
このようにHSPの方は非HSPの方に比べ、人の感情や臭い、空気感、肌への感触などすべてにおいて繊細に反応するため心身ともに疲れやすく、場合によってはヒステリックや、うつ病などの誤解を招きやすくなります。
実際にHSPの方はうつ状態を併発することも多いため自他ともに注意が必要だと言われています。
【HSPの頭痛の原因】脳のオーバーヒート
このようにHSPの方々は良くも悪くも非常に繊細な感性を持っています。
芸術家タイプというか、思慮深さと洞察力に優れているのですが、その分常に脳はオーバーワーク状態となっています。
そのため脳がオーバーヒートを起こし酸欠状態や低血糖状態を起こしやすく、緊張感から全身の筋肉もこわばりやすくなるため非HSPの方と比べると頭痛や肩こりの発症リスクが高くなります。
このようにHSPと頭痛というのは切っても切れない関係性があるのです。
ちなみに、頭痛でも頭のどこが痛くなるか?によって痛みを引き起こす原因が決まりやすいことをご存知でしょうか?
いつも大体同じ場所に頭痛がある方や、その時の体調によって頭痛の場所が変わる方なども参考にしてもらえればと思います。
出来ごと別 頭痛の出やすい場所
・考え事が多くなってしまう時など→前頭部
・目を使いすぎて疲れてしまう時など→後頭部
・感情的な悩みが続いてしまう時など→側頭部
・頭に血が上ったりふらつきなど血圧的な問題がある時など→頭頂部
考え事などが続くと前頭葉の血流が低下するため、おでこあたりに頭痛が起きやすい傾向にあります。
目の使い過ぎは脳を疲労させ、視覚をつかさどる後頭部に疲労が溜まり頭痛となりやすくなります。
感情的な緊張は食いしばりなどを引き起こしこめかみあたりの筋肉をこわばらせてしまうため、側頭部に頭痛が出やすくなります。
のぼせやふらつきなどの問題を抱えている方は頭のてっぺんあたりに頭痛を感じやすくなります。
それぞれ、絶対というわけではありませんが傾向としてはこのようになっていたりします。
あなたは大丈夫でしょうか?HSPの方は特に繊細に頭痛や肩こりといった症状も出やすいため、注意が必要です。
HSPセルフチェック
ところで、ここまで読まれて、自分はHSPかも?と思われませんか?
気になる方は以下のセルフチェックをしてみてはいかがでしょうか?
著作権の問題があるようなので、リンクを貼っておきますね。
興味がある方はこちらでテストできますので試してみてはいかがでしょうか?
質問に答えるだけの簡単なものになります。
→http://hspjk.life.coocan.jp/Self-Test.html
(※外部サイト:HSP研究の第一人者、エレイン・アーロン博士のHPに移動します。)
【頭痛対策】HSPの方は脳をしっかり休めよう
HSPの方は周囲に影響されやすいため非常の脳が疲れやすく、頭痛や肩こりに悩まされやすい傾向にあります。
そのため、HSPの方は普段からしっかりと脳を休めてあげましょう。
一人の静かな空間で好きなことをしたり、ヨガや瞑想などもいいと思います。
本格的に頭痛や肩こりを治していきたい場合は鍼灸治療やヘッドマッサージによる身体への施術がお勧めです。
個室で静かにゆっくりできるところで、施術の刺激も強すぎないところを探されると良いと思います。
脳をしっかりと休め、日頃から不必要な情報を遮断していくことで頑固な頭痛や肩こりからも解放される可能性が高まります。
ちなみに当院は一人ですべてを担当しています。
貸切りでマンツーマンのため気を使う心配もありません。
そのため、HSPの方にも優しい治療院となっています。
実際「私はHSPです。」というお客様もお越しになられていますが、気軽に来れると大変気に入ってくださっています。
もしHSP気質で頭痛や肩こりで悩まれていたり、落ち着いて身体をケア出来るところをお探しであれば、一度ご相談頂ければと思います。
ご自身の身体をゆっくりと治せる場所になれればうれしく思います。
それでは。
鍼灸治療院HARINO 米増圭司