その頭痛は危険なサイン!命に関わる頭痛の3つの原因と見分け方
頭痛がした時、「この頭痛は放っておいて大丈夫な頭痛なの?」「病院に行ったほうがいいの?」と迷ったり心配になったりすることはありませんか?
薬を飲んでいればいいの?安静にするのが良いの?病院に行ったほうがいい?救急車を呼んだ方がいい?と本人をはじめ、周りのご家族の方も心配されると思います。
本当にズキズキとカチ割れそうな痛みで病院に駆け込んだが、“異常なし”と言われたり、大丈夫だろうとごまかしていたら実は危険な頭痛だった…なんてこともあったりします。
一般の方にはどこまでが大丈夫な頭痛で、どこからが危険な頭痛なのか、は正直わからないですよね。
ただでさえ頭痛があると憂鬱になってしまいますし、わからないということが恐怖を生み、さらに不安になってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
そこで今回は、“こういう頭痛の時はとにかく病院で診てもらった方がいいですよ”という、危険度が高めの頭痛についてお伝えできればと思います。
頭痛の中には命の危険のある頭痛があり、その頭痛は一刻を争うケースもあるため、以下の症状のような頭痛の時は迷わず病院を受診されることをお勧めいたします。
バットやハンマーで思いっきり叩かれたような突然の頭痛
突然、後頭部をバットやハンマーで思いっきり叩かれたような強烈な痛みが襲ってきたときは迷わず救急車を呼びましょう。「くも膜下出血」という脳の病気の可能性があります。
動脈瘤という脳に出来た血管のコブが破裂し起こるもので、この場合は一刻を争う緊急性のある頭痛で手術での治療になります。
くも膜下出血の症状としては「今まで経験したことの無いような痛み」「ハンマーで後頭部を叩かれたような痛み」「意識を失ってしまうほどの痛み」などがあります。
喫煙、高血圧、経口避妊薬(ピル)使用の状態の人に多く、排便時、重労働など力んだ時に発生しやすいとされています。
くも膜下出血は1度目より2度目が怖く、例え軽症だったとしても再発予防が非常に大切になってきます。
1度目は無事だったとしても再発すると命の危険がより高まり、マヒや言葉が出にくいなど後遺症を残すことも多くあります。
突然襲ってきた強い痛みは迷わず脳神経外科を受診するか、救急車を呼びましょう。本人が大丈夫と言っている場合でも家族の方が呼んであげてくださいね。
ろれつが回らない、口から水がこぼれるなどの症状を伴う頭痛
ろれつが回らずうまく言葉が話せないという症状がある時も要注意です。
あとは、水を飲んだ時に口から水がこぼれてしまうというのも危険です。
これは「脳梗塞」の可能性があります。最近では芸能人の方でも軽度の脳梗塞で入院されたり若い人にも増えていますよね。
一番やっかいなのは、本人が自覚していないというケースがあります。
自分ではしっかり普通に話していると思っていても会社の同僚や家族から、「話し方が変じゃないか?」と指摘されてはじめてわかるケースもあります。
以前勤めていた治療院でも、会社の同僚たちから「話し方がおかしいから病院に行ったほうがいいよ」と言われて半信半疑で行ったら脳梗塞で即入院となった方もおられました。
もし、こういう症状をともなう頭痛の時はすぐに病院を受診しましょう。
周りの方も、普段と話し方が違うと違和感を感じたら教えてあげてくださいね。本人は意外と気付いていないことがあったりします。
日を追うごとに痛みが激しくなり朝一番に嘔吐するような頭痛
ある日頭痛を感じ出したが、日を追うごとにその痛みが強くなってきて薬を飲んでも効かないし、何をしてもずっと痛く、とくに朝方に痛みが増し吐き気や嘔吐してしまうような頭痛もかなり注意が必要です。
「脳腫瘍」の可能性があります。
脳に出来た腫瘍が原因で痛みが出ているため、ここを治療するまで治ることはありません。
また、頭痛をともなう脳腫瘍は脳を圧迫するほど大きくなっている状態のため、かなり悪い状態にあります。
これを放っておくと大変危険なため、すぐに病院を受診するようにしてください。
いかがでしょうか。上記3つが危険な頭痛でした。
一見すると、どれもすぐにわかりそうなものですが、重症度の違いにより気付きにくいケースもあります。
不安であれば一度脳神経外科などを受診されると良いと思います。
ただ、これらの“危険な頭痛”は少数派です。
ほとんど頭痛は危険性の少ない慢性的な頭痛となります。
しかし「頭痛がある」ということ自体、あまり良い事ではありません。
何かしらの負担が脳に伝わり、頭痛として出ているので、薬でごまかし続けるというよりは、根本的な問題解決に向けて生活習慣などを見直していってほしいと思います。
慢性的な頭痛の原因には首や肩のコリ、首の骨の状態(ストレートネック)、ストレスの影響だったりします。
それを治していくには、マッサージや鍼灸、整体などが効果的になってきます。
逆に病院ではうまく対応することはできません。
病院に行って「異常なし」と言われ、付き合っていくしかないですね。と言われるような頭痛でお悩みであれば、ぜひ一度ご相談いただければと思います。
一緒にその頑固な頭痛を治していきたいですね。
あなたの頭痛生活が終わることを祈っています。
それでは、また!
鍼灸治療院HARINO 米増圭司
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