【原因は首じゃない?】首の寝違えが起こる隠れた原因と正しい対処法とは? | 自律神経専門 鍼灸治療院HARINO

【原因は首じゃない?】首の寝違えが起こる隠れた原因と正しい対処法とは?

こんにちは。大阪府吹田市の頭痛・肩こり治療専門鍼灸、鍼灸治療院HARINO(ハリノ)の米増です。

「首を寝違えてしまった…。こんな時ってどうすればいいの?」
「でも、そもそも寝違えってなぜ起こるの?」というお悩みをお持ちの方に向けてこのコラムを書いています。

このコラムを読むことで、あなたは「寝違えが起こりやすい身体のメカニズム」と「寝違えた時の正しい対処法」を知ることができます。

そして、寝違えを未然に防ぐことが出来るようになり、例え寝違えてしまったとしても正しい方法で対処できるようになるため、スムーズな回復と、素早い社会復帰が出来るようになると思います。

逆に「なぜ寝違えが起こるのか?」を知らないまま過ごしてしまうと、やみくもに枕のせいにして、自分に合う枕を探し続けることになってしまったり、無理にご自身でケアをしようとしてかえって悪化させ回復を遅くさせてしまうということにも繋がります。

それでは見ていきましょう。

寝違えは免疫力の低下

結論からお話すると、首の寝違えが起こる最大の原因は「免疫力の低下」です。

寝違えは、一見するといきなり起こっているように思えますが実はそうではありません。
寝違えを起こす人はほぼ、体が非常に疲れてしまっています。

免疫力の低下から首の寝違えを起こす理由は大きく2つあります。

免疫力の低下から寝違えを起こす2つの理由

①身体の回復力が下がることで、筋肉自体が弱くなりすぐに痛めてしまう状態になる。
②疲れることで自然な寝返りを打たないほど熟睡してしまう。

免疫力はいきなりは下がりません。
普段元気な方でも、数週間お仕事で多忙な毎日を過ごしていたり、風邪を引いて体力が弱っていたり、連日の飲み会が続いたりすると免疫力が徐々に下がってきます。

このような疲れる日々を過ごしてしまうと身体の回復が追い付かなくなり、筋肉の回復もおろそかになります。
それはウイルスの除去や、内臓の回復など、筋肉以外の回復にご自身の免疫が使われるからです。

その結果、筋肉は痛みやすくなり、ちょっとしたことでも筋違いを起こすようになります。

さらに本来なら寝ている時には寝返りを勝手にうち、身体にかかる圧力を分散させていますが、疲れている時は寝返りを打つことも少なくなります。身体のセンサーも鈍くなり‟泥のように眠る”状態になってしまうためです。

その結果、無理な体勢を取ってしまっても、伸ばされたままになり痛めやすくなります。

このように通常時より痛めやすくなった筋肉が、寝返りで分散もされずに伸ばされたままになると寝違えのリスクが急上昇します。

寝違えを事前に防ぐためには枕や寝具なども非常に重要ですが、それ以前にご自身の身体の状態がかなり重要になってきます。逆に言えば、ある程度体力があれば寝違えることは少なくなります。

あなたの身体の状態はいかがでしょうか?
免疫力低下のチェックリストを用意しましたので、この中で当てはまるものを数えてみてください。

免疫力低下のチェックリスト

・2週間以内に風邪を引いた
・仕事が忙しい
・飲み会が続いていて内臓が疲れている
・体温が35度台
・季節の変わり目だ
・激しい運動をしている
・普段はあまりしない運動や手伝いなどをした
・子どものことなどで悩み事がある
・甘い物や夜食をよく食べる
・夜更かしをすることが多い

上記に当てはまる数が多ければ多いほど要注意。
3つ以上当てはまる方は寝違えリスクが上がっています。

それに加えて普段から高い枕を使っている、寝返りを打ちにくい環境で寝ている、クーラーなどで首まわりが冷えやすい、など寝ている環境が整っていない方はさらに要注意です。

寝違えた時の対処法

寝違えを引き起こす最大の原因は「免疫力の低下」とお伝えしました。

では、もし寝違えてしまったときはどうすればいいのか?について今度はお伝えしていきたいと思います。

日頃から気を付けていても痛めてしまう時はあります。
その時に正しい対処法を知っておくと、回復までの期間が短くなります。

以下に自分で出来る寝違えの対処法についてまとめておきます。

冷やす?温める?

炎症がきつい場合は冷やす「アイシング」がお勧めです。
そこまで痛みがきつくない場合は、常温もしくは少し温めるのが良いと思います。

ただ、アイシングを行う上での注意点が3つほどあります。

①保冷剤やアイスパックを直接当てない。
②30分以上冷やすことはしない。
③アイシングが終わった後は必ず保温する。

可能な限りアイシングは「氷」で行ってください。
ビニール袋か氷のうに氷を入れ、溶けやすいように少しお水を入れます。
そのままタオルなどを引かずに地肌につけてください。とても冷たいですがすぐに慣れます。
この時、保冷剤やアイスパックは凍傷を起こしケガをする可能性があります。
どうしても保冷剤しかない場合は同じ場所に固定せず使うか、ガーゼのような薄い生地のモノを一枚挟むようにしてくださいね。

20分ほどアイシングをしていると感覚が無くなってくると思いますので、「感覚が無くなる」or「20分経過」でアイシングは終了しましょう。
それ以上冷やしても効果は薄く、30分以上冷やしてしまうと血流不足から回復を妨げてしまうことがあります。

アイシングの効果は「一時的に血管を収縮させることで炎症を抑え、その後血管が再度開くことで血流を改善し回復を促進されること」です。

首まわりを冷やしたままにしてしまうと回復が妨げられてしまうため、ストールやマフラー、タオルなどで覆えると良いと思います。また、エアコンの風や扇風機など直接長時間当たらないようにしてください。

もし、ズキズキとうずくような痛みが無く、動かすと痛い程度であれば、シャワーを浴びるなどして少し温めてあげると良いと思います。
ただ、過度に温めてしまうと炎症がきつくなる場合がありますので、温め過ぎにご注意ください。

安静?動かす?

基本的には「安静」が良いと思います。

たまに「痛くても動かさないと治らない」と一生懸命動かされる方がいますが、あまりお勧めしません。
痛めたところをあまり動かしすぎると傷口が広がり炎症が大きくなる恐れがあるからです。

ある程度動かしても大丈夫であれば、ゆっくりと動かせる範囲で軽く動かすのも良いと思います。
軽く動かすことで筋肉を刺激し血流の回復が見込めるからです。

「炎症を強くしない程度で血流を良くすること」が回復には大切なので、基本的には安静にしながら少し動かし血流を促すという方法を取るようにしてみてください。

湿布は貼る?貼らない?

湿布に関しては出来るだけ「貼らない」方がいいと思っています。
湿布は消炎鎮痛剤が配合されているため、炎症を抑え、痛みを感じにくくしてくれます。

一見良さそうに見えるのですが、「痛みを感じにくくする」ということは「無理にでも動けてしまうようになる」ということです。
また炎症には傷んだ組織を修復する働きもあるため、必要な炎症まで抑えてしまうと逆に治りが遅くなり、痛みが長引く可能性があります。

痛みが強い場合は湿布ではなく、アイシングで対応する方が好ましいと思います。

痛み止めの薬も湿布と同じような理由からあまりお勧め致しません。

揉むのは良い?良くない?

ご自身でグリグリとマッサージをすることはあまりお勧め致しません。
強くほぐしすぎてしまうとさらに筋肉の線維を痛めてしまうことがあるからです。

同じような理由からマッサージチェアや、ツボ押し棒のようなものも控えられた方がいいでしょう。

ご自身で行う場合は、軽くさする程度にする、もしくは頭皮や腕、肩甲骨など首以外の所をほぐすようにしてみてください。
痛めている首を直接刺激しなくても筋膜(きんまく)という膜で繋がったところを緩めることで、首の痛みもマシになることがあります。

あまりに痛みがきつい場合は整体院、鍼灸院、整骨院など身体の専門家のところで診てもらうのをお勧め致します。
少し施術料金などが発生しますが、回復までの期間や程度などトータルで見ますと、やはり専門家に診てもらう方が早く治ると思います。

お風呂は入る?入らない?

痛みの程度によりますが、よほどズキズキしない限りはいつも通り入って頂いて大丈夫だと思います。
ただ入浴時の注意点として3つあります。

①入浴しながら自分でマッサージやストレッチをしない
②いつも以上の長湯はしない
③痛みがひどくなるようならそれ以上温めない

入浴しながらマッサージをしたりストレッチをしたりする方が多いようですが、これはお勧めしません。
お風呂で温めると血流が良くなっています。その状態でさらにマッサージやストレッチを行うと、のぼせたり、揉み返しのような状態になりやすいためです。

つい長湯してしまったり、伸ばしすぎてしまったりするため、お風呂に入る時はいつもと違うことはしないことが無難です。
温めることで痛みが強くなりそうな場合は、それ以上温めないようにしてください。

まとめ

いかがでしょうか?最後にもう一度まとめておきます。

・寝違えの原因は「免疫力の低下」
・疲労の蓄積から筋肉が痛みやすくなる。
・寝返りも打ちづらくなるためさらに痛めやすくなる。
・寝違えた時は「アイシング」「安静」「湿布は貼らない」「グリグリ揉まない」「入浴OK」
・身体の専門家に診てもらうと回復は早い。

身に覚えはありませんか?
寝違えた人のここ数日の様子を聞くと結構疲れていた人が多いです。

寝違えはつらいものですが、その根っこにあるのはご自身の免疫力の低下です。
ですので、特に疲れている時はケアをしっかり行っておくことをお勧めしています。

免疫力を上げるお勧めの方法

①入浴をしっかり行い、身体を温める。

免疫力は体温と関係が深く、体温が1度上がると免疫力が1.5倍になると言われています。
ですので、できるだけ体温を上げて(理想は36.5度以上)回復力を高めていきましょう。

②寝る前の暴飲暴食を控える。

寝ている間に痛んだ身体は回復していきます。
寝る前にお酒を飲んだり、夜食を食べると内臓が働いてしまうため、筋肉などの回復力が低下してしまいます。

夕飯を食べる時間が遅い、日頃から深酒をしやすい、寝る前にお菓子を食べてしまうという方は改善するだけでも翌朝の目覚めがスッキリしてくると思いますよ。

③よく笑う

「笑い」には免疫力を改善する効果があります。
ストレスが溜まっていたり、仕事が立て込んで忙しい日々はリラックスして笑うことも少なりますが、少し時間を見つけて楽しい事やお笑いなどを見て大笑いできる環境を作ってみるといいかもしれません。

体調管理には鍼灸がお勧め

・何度も寝違えてしまう
・いつも疲れている
・仕事や家庭のストレスが半端ない
・ハードなスポーツや運動をしている
・悩み事が多くあまり眠れない

このような方は、一度しっかり心身ともに回復させてリフレッシュする必要があるかもしれません。

あまりに疲れてしまうと回復まで時間が掛かり、下手をするとうつ病や慢性疲労症候群などを発症し、日常生活に支障をきたすようになる可能性もあります。

日々のストレスや内臓の不調を回復させ、免疫力を高めるには鍼灸治療がお勧めです。
鍼やお灸で身体を刺激することで「内側」から活性化され元気になり、睡眠の質や回復力を高めることが出来ます。

鍼が初めての方にとっては鍼灸は「痛そう…」「怖そう…」というイメージがあり、どうしても敷居が高くなりがちです。
ただ、実際に受けてみると「これなら大丈夫です」と安心してリラックスして頂ける方がほとんどになります。

鍼灸によるケアを続けることで、日々の疲れの緩和からストレスケア、免疫力の向上などの体質改善まで出来る可能性があります。

当院は寝違えの治療から体質改善まで行っていますので、お気軽にお声がけください。

貸切り空間でゆったり過ごしていただきながら、きっちり回復のお手伝いが出来ればと思っております。
ご連絡、お待ちしておりますね。

今回は「体が疲れて免疫力が下がっている時には、寝違えにご注意を」というお話でした。

鍼灸治療院HARINO 米増圭司

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