飲みすぎなどによる内臓の疲れと肩こりの意外な関係性
飲み過ぎた次の日に肩こりを感じたり、お腹の調子が悪い時に首も凝った感じがしたりすることってありませんか?
もしくは、毎晩お酒を飲んでいる方、間食が多い方、早食い、大食いの方で肩こりや首こりがひどい方はいませんか?
もしかするとそれは、内臓の疲労からくる肩こりかもしれません。
肩こりというとデスクワークをしたり、スマホを見たりするのが原因だと思いませんか?
それも原因の一つなのですが、実は内臓が疲れてしまっていても肩や首は凝るのです。
そこで今回は、内臓の疲れと肩こりの意外な関係性についてお伝えしたいと思います。
普段から内臓に負担をかけているなと自覚される方は、是非最後までご覧いただければと思います。
内臓の疲れから肩こりが起こる理由
身体には反射という働きがあります。膝を叩くと足が伸びる脚気の検査に使われるのも反射ですし、転びそうになったときに手が出るのも反射です。
その反射の中に内臓と皮膚をつなぐ反射があります。
内臓に負荷がかかると特定の皮膚や筋肉が硬くなるという反射です。
その反射の中で、肝臓(かんぞう)に負担が掛かると右の首が痛くなり、膵臓(すいぞう)に負担が掛かると左の首が痛みやすくなります。
肝臓が疲れやすい原因としては、お酒の飲みすぎ、薬の飲みすぎ、目の使い過ぎ、イライラしすぎなどがあります。
膵臓(すいぞう)はインスリンを出すところなので、糖分の取り過ぎ、大食い、早食いが主な原因となります。
特に負担となりやすいのが飲み会。忘年会や送別会などのシーズンには飲み会も多く、肝臓・膵臓ともに負担が掛かりやすくなってしまいます。
飲んだ次の日に首を寝違えることが多いのですが、飲みすぎて内臓に負担が掛かり、その刺激が首や肩を凝り固まらせて痛めやすくなるのです。気を付けていきたいですね。
内臓を休めるためのセルフケア方法
肝臓のセルフケア
簡単に自分で出来る肝臓のセルフケア方法をお伝えいたします。
ツボ押し~太衝(たいしょう)~
足の親指と人差し指の付け根の交わるところに太衝というツボがあります。
このツボをマッサージしてみましょう。肝臓は右側にあるので右足の太衝がお勧めです。
小さく円を描くように痛気持ちいいくらいの強さで揉んでください。15秒~30秒くらい。
せんねん灸などのお灸をお持ちの方はここにお灸をすると効果は更に高まります。
熱を感じるまで置いてみましょう。毎日続けているとさらに効果的です。
肝臓マッサージ
右の肋骨周りは肝臓の影響を受けています。
肝臓に負担が掛かり血流が悪くなると右の肋骨周りも硬くなるため、ここをほぐしてあげましょう。
両手を重ねて手のひらを右の肋骨の上に当てます。その状態で少し圧迫しながら円を描くようにマッサージします。
あまり強く押すと肋骨を痛めてしまう可能性があるため、適度な強さで押してくださいね。
15秒~30秒続けてマッサージしてもらえればと思います。
ツボ押しも肝臓マッサージも無理のない範囲で。
もし、行っている最中に気分が悪くなったりする場合は中止してください。日々のケアとしてすることをお勧め致します。
膵臓のセルフケア
膵臓もセルフケアの方法がありますのでお伝えしますね。
食事法~プチ断食~
一番良いのはプチ断食です。夕食を抜いてみましょう。そしてそのまま早めに寝ましょう。
膵臓に負担をかけるのは糖分です。夕食を抜くことにより膵臓に負担が掛かることがないのでしっかり回復してくれます。
お腹空くとか栄養的に大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、現代人は基本的に食べすぎなので一日の一食くらい抜いても何も問題はありませんのでご安心ください。
もし本当に疲れている時は一日何も食べないというのもいいでしょう。
ただし水分や塩分は取ってくださいね。本当に何も取らないと熱中症や脱水症にかかってしまい命の危険性もありますので。本当にしっかりと取り組みたいという方はファステンィング(断食)に詳しい方とタッグを組んでするといいですね。
どうしてもお腹が空いて耐えられないというときは白ご飯ではなく卵やナッツなどの油分やビタミン、ミネラルが多い食材を食べるようにして、糖分は取らないようにしましょう。
これを2,3日続けるだけでもかなり膵臓の負担は減り回復しますので、最近飲み会続きで内臓が疲れてしまっているという方は試してみてくださいね。
いかがでしょうか?
他にも内臓の疲れから肩こりが起きる場所もたくさんありますが、今回は一番大きな負担となりやすい2つをご紹介しました。
もし思いあたる節があるのであれば、これを機にしっかりとセルフケアしていきましょう。
自分一人ではなかなかうまくできないという方はご相談ください。
鍼やお灸を使ってしっかりケアしていき、しんどくならないカラダを一緒に作り上げれたらと思っています。
それでは、また。
鍼灸治療院HARINO 米増圭司